💻 Claude Code入門 | 📖 12分

Claude Codeとは ― ターミナルで動くAI

Claude Codeとは何か

Claude Code(クロード・コード)は、Anthropic社が提供するターミナル(コマンドライン)上で動作するAIコーディングアシスタントです。Web版のClaudeがブラウザ上のチャットで動くのに対し、Claude Codeはあなたのパソコンのターミナルから直接起動し、ファイルの読み書き、コマンドの実行、Gitの操作など、開発に必要な作業をAIと対話しながら行えます。

ターミナルとは何か

ターミナルとは、コンピュータに文字(テキストコマンド)で指示を出すためのアプリケーションです。普段はマウスでフォルダを開いたりファイルをコピーしたりしますが、ターミナルでは同じことを文字の命令で行います。

OS別のターミナルアプリ

OSアプリ名開き方
WindowsWindows Terminal / PowerShellスタートメニューで「terminal」と検索
Macターミナル.appSpotlight(⌘+Space)で「ターミナル」と検索
LinuxGNOME Terminal / Konsole 等Ctrl+Alt+T(ディストリビューションによる)

ターミナルを開くと、黒い(または白い)背景にカーソルが点滅している画面が表示されます。ここに文字を入力して Enter を押すと、コンピュータがその命令を実行します。例えば:

ls            # 今いるフォルダのファイル一覧を表示(Mac/Linux)
dir           # 今いるフォルダのファイル一覧を表示(Windows)
cd Documents  # Documentsフォルダに移動

Web版Claude vs Claude Code ― 詳細比較

同じ「Claude」でも、Web版とCLI版(Claude Code)では使い方も能力も大きく異なります。以下の比較表で違いを理解しましょう。

機能・特徴Web版Claude (claude.ai)Claude Code (CLI)
操作方法ブラウザでチャットターミナルでコマンド入力
ファイルの読み込み手動でアップロード(1ファイルずつ)プロジェクト全体を自動で読み取り
ファイルの書き込みできない(コピペで対応)直接ファイルを作成・編集
コマンド実行できないシェルコマンドを実行可能
Git操作できないcommit, push, branch 等を自動実行
プロジェクト全体の理解貼り付けた範囲のみディレクトリ構造を把握して作業
複数ファイルの同時編集手動コピペで対応関連ファイルを一括で修正
テスト実行できないテストを実行し結果を見て修正
エラーの自動修正エラーメッセージを貼る必要ありエラーを検知して自動で原因調査・修正
パーミッション管理なしファイル変更・コマンド実行前に許可を確認
セッション持続性会話ごとに独立CLAUDE.mdでプロジェクト設定を永続化
必要スキル特になしターミナルの基本操作

なぜCLI(ターミナル)なのか

「ブラウザの方が使いやすいのでは?」と思うかもしれません。しかし、ターミナルで動くことには大きなメリットがあります。

  • ファイルに直接アクセス ― ブラウザにコードをコピペする手間がなくなる
  • プロジェクト全体を理解 ― フォルダ構造を把握し、関連ファイルを横断的に分析
  • コマンド実行 ― テスト実行、ビルド、デプロイまで一貫して指示可能
  • 開発ワークフローとの統合 ― Git、npm、Docker など既存ツールとシームレスに連携

Claude Codeのアーキテクチャ ― どう動いているのか

Claude Codeの内部動作を理解すると、より効果的に使えるようになります。

動作の流れ

  1. ユーザーが指示を入力 ― ターミナルに日本語で指示を書く
  2. コンテキスト収集 ― Claude Codeが現在のディレクトリ、CLAUDE.md、関連ファイルを収集
  3. APIへ送信 ― 収集した情報とユーザーの指示をAnthropic APIに送信
  4. AIが応答を生成 ― Claude AIが分析し、必要なアクション(ツール使用)を決定
  5. ツール実行 ― ファイルの読み書き、コマンド実行などを実行(許可制)
  6. 結果の表示 ― 実行結果をユーザーに表示し、次の指示を待つ

パーミッションシステム ― 安全に使うための仕組み

Claude Codeには、ユーザーの許可なく危険な操作をしないためのパーミッション(許可)システムが組み込まれています。

許可が必要な操作

  • ファイルの作成・編集 ― 新しいファイルを作る、既存ファイルを変更する
  • シェルコマンドの実行 ― npm install、git commit などの外部コマンド
  • ファイルの削除 ― ファイルやフォルダの削除

許可を求める画面では以下のように表示されます:

Claude wants to edit file: src/index.js
Allow? (y/n/always)
  • y ― この1回だけ許可する
  • n ― 拒否する
  • always ― このセッション中は同種の操作を自動許可する

エージェント型AIコーディングとは

Claude Codeは「エージェント型AIコーディングツール」と呼ばれるカテゴリに属します。従来のAIアシスタントが「質問に答えるだけ」だったのに対し、エージェント型AIは自分で考え、自分で行動する能力を持っています。

従来型AIとエージェント型AIの違い

従来型AI(チャット)エージェント型AI(Claude Code)
コードを「表示」するコードを「ファイルに書き込む」
1ファイルのみ処理複数ファイルを横断して処理
1回の応答で完結複数ステップを自律的に実行
エラーを「説明」するエラーを「修正」する
ユーザーがコピペAIが直接編集

中級者向けヒント

Claude Codeは内部的にツールシステムを使って動作しています。主なツールは以下の通りです:

  • Read ― ファイルを読み込む
  • Edit ― ファイルの特定箇所を編集する
  • Write ― ファイルを新規作成する
  • Bash ― シェルコマンドを実行する
  • Glob ― パターンでファイルを検索する
  • Grep ― ファイル内容を正規表現で検索する

Claude Codeがどのツールを使ったかはターミナルに表示されるため、AIが何をしているか常に確認できます。

まとめ

  • Claude Codeはターミナルで動くAIコーディングアシスタントである
  • Web版と違い、ファイルの読み書き・コマンド実行が可能
  • パーミッションシステムにより、安全に操作できる
  • 内部ではツールシステムを使い、エージェント的に自律動作する
  • 日本語で指示するだけで使えるが、ターミナルの基本知識があるとさらに便利

やってみよう

次のレッスンに進む前に、まずは自分のパソコンでターミナルを開いてみましょう。

  1. Windowsなら「スタートメニュー」→「Terminal」で検索して起動
  2. Macなら「⌘ + Space」→「ターミナル」と入力して起動
  3. 起動したら echo "Hello" と入力して Enter を押してみる
  4. 「Hello」と表示されれば成功です!