🚀 DX推進 第4章-2節

ローコード・ノーコード活用

ローコード・ノーコード開発とは

ローコード・ノーコード開発とは、プログラミングの知識がなくても(またはごく少量のコードで)業務アプリケーションを作成できる開発手法です。中小企業のひとり情シスにとって、限られたリソースで業務改善を実現する強力な手段です。

代表的なプラットフォーム

ツール種別特徴月額目安
Microsoft Power PlatformローコードPower Apps/Power Automate/Power BI。Microsoft 365との親和性が高い一部M365に含む
kintoneノーコードサイボウズ製。ドラッグ&ドロップでDBアプリを構築。日本語サポート充実1,500円/ユーザー〜
Notionノーコードドキュメント・DB・Wiki・タスク管理を統合。柔軟性が高い無料〜
Google AppSheetノーコードGoogle Workspace連携。スプレッドシートからアプリ自動生成一部GWSに含む

市民開発者(Citizen Developer)の育成

市民開発者とは、IT部門に所属しない一般社員が、ノーコード・ローコードツールを使って業務アプリを開発する人材のことです。中小企業で市民開発を推進するメリットは大きいです。

  • 現場のニーズに即したアプリ:業務を最もよく知る人が自ら作るため、要件のズレが少ない
  • 開発スピード:外部に発注するよりも圧倒的に速く、数日でプロトタイプが完成
  • コスト削減:外注開発費を大幅に削減できる
  • IT人材不足の緩和:ひとり情シスの負荷を分散できる

内製化のメリットと注意点

ノーコード・ローコードによる内製化は多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。

メリット:

  • 業務変更への迅速な対応が可能(アジャイルな改善)
  • ベンダーロックインのリスク軽減
  • 社内にITリテラシーが蓄積される

注意点:

  • 複雑な業務ロジックや大規模処理には不向き
  • 作成者が退職すると保守できなくなるリスク(属人化)
  • セキュリティやデータ管理の統制が必要

ガバナンスの確保

市民開発を推進する際、ひとり情シスとしては以下のガバナンスルールを定めましょう。

  • 利用ツールの標準化:社内で使用するノーコードツールを1〜2つに絞る
  • データ管理ルール:個人情報や機密データを含むアプリは情シスが確認する
  • ドキュメント化:作成したアプリの目的・構成・管理者を記録する
  • 定期レビュー:四半期ごとに社内で作成されたアプリを棚卸しする