定期メンテナンスの計画
定期メンテナンスの計画 ― トラブルを未然に防ぐ仕組み
「障害対応」ばかりに追われていませんか? 定期的なメンテナンスを行うことで、多くのトラブルは未然に防ぐことができます。「消防士」から「予防保全の専門家」へ、自分の役割を変えていきましょう。
日次タスク
毎日のルーティンとして行うべきことです。所要時間は15〜30分程度に収めましょう。
- メール・チャットの確認 ― 問い合わせの確認と優先度判定
- 監視アラートの確認 ― 監視ツールからの通知確認(導入している場合)
- バックアップの成否確認 ― 前日のバックアップジョブが正常に完了したか確認
- サーバーの稼働状況確認 ― ディスク残容量、CPU/メモリ使用率の簡易チェック
週次タスク
週に1回実施するメンテナンスです。曜日を固定すると習慣化しやすくなります。
- Windows Updateの状況確認 ― WSUS/Intuneでの配信状況、適用状況を確認
- セキュリティソフトの状態確認 ― 定義ファイルの更新状況、検出ログの確認
- チケットの棚卸し ― 未対応・対応中のチケットを見直し、対応漏れがないか確認
- サーバールームの温度確認 ― 空調が正常に稼働しているか(特に夏場は重要)
月次タスク
| タスク | 内容 | 所要時間目安 |
|---|---|---|
| アカウント棚卸し | 退職者のアカウント無効化、権限の見直し | 1〜2時間 |
| ディスク使用量レポート | ファイルサーバーの使用量推移を確認 | 30分 |
| パッチ適用状況の確認 | 未適用のセキュリティパッチがないか | 1時間 |
| ナレッジベースの更新 | 新しいFAQの追加、古い情報の更新 | 1時間 |
| ベンダーとの連絡 | 定例会議の実施、課題の共有 | 1〜2時間 |
年次タスク
年に1回は必ず行うべき重要タスクです。忘れないよう、年間カレンダーに登録しておきましょう。
- IT資産の棚卸し ― 全PC、サーバー、ネットワーク機器の台帳と実物を突合
- SSL/TLS証明書の更新確認 ― 有効期限切れはWebサイト停止に直結。自動更新設定も確認
- ドメインの更新確認 ― ドメインの有効期限切れは事業に甚大な影響
- BCP/DRテスト ― バックアップからの復元テスト、災害時の手順確認
- ライセンスの棚卸し ― ソフトウェアライセンスの過不足確認
- セキュリティポリシーの見直し ― 社内ルールが実態に合っているか確認
- IT予算の策定 ― 翌年度の予算計画を作成し、経営層に提出
Windows Update管理のポイント
Windows Updateは最もトラブルが起きやすいメンテナンス作業のひとつです。
- 自動更新を完全に任せない ― 大型アップデート(機能更新)は事前に検証してから配信
- 更新適用のタイミングを統一 ― 毎月第2火曜日(Patch Tuesday)の翌週に検証→適用というサイクルを作る
- 問題が報告されていないか確認 ― IT系メディアで「今月のWindows Updateで不具合」という情報を事前にチェック
- 巻き戻し手順を確認 ― 問題が発生した場合にアンインストールする手順を把握しておく
✅ 完了済み