How to Conduct Interviews
採用面接の進め方
完全マニュアル
「面接をどう進めればいいかわからない」という方へ。
準備から評価まで、採用面接の全ステップを一つずつ解説します。
採用面接は「なんとなく」では失敗する
採用面接は、企業にとって年間数百万円単位の投資判断です。一人の採用コストは、求人広告費・面接の人件費・教育コストを合わせると100〜300万円にも上ります。
にもかかわらず、多くの企業で面接は「場の雰囲気」や「直感」で進められているのが現状です。本記事では、成果の出る採用面接の進め方をステップごとに解説します。
STEP 1:面接前の準備(面接の成否の8割はここで決まる)
応募書類を読み込む
面接当日に初めて履歴書を見る面接官は少なくありません。しかし、これでは的確な質問ができません。事前に以下をチェックしましょう。
- 職歴の流れ:キャリアの一貫性、転職理由のパターン
- スキルと経験:求人要件との合致度
- 空白期間:ブランクの有無とその背景
- 疑問点:面接で確認したいポイントをメモ
評価シートを準備する
評価項目を5〜7つに絞り、各項目の5段階評価基準を事前に決めておきます。これにより「良い人だったけど、なぜ良いと思ったか説明できない」という事態を防げます。
| 評価項目 | 1(不十分) | 3(標準) | 5(優秀) |
|---|---|---|---|
| 論理的思考力 | 回答に一貫性がない | 質問に的確に答える | 多角的な分析ができる |
| コミュニケーション力 | 一方的に話す | 質問と回答が噛み合う | 相手に合わせた伝え方ができる |
| 主体性 | 受け身の姿勢 | 指示されたことは確実にこなす | 自ら課題を発見し行動する |
質問リストを作成する
聞きたいことを事前にリスト化しておくと、面接中に慌てることがありません。特に以下の3種類の質問を用意しましょう。
- 共通質問:全候補者に聞く質問(比較しやすくなる)
- 個別質問:書類から生まれた疑問点に基づく質問
- 深掘り質問:回答をさらに具体化するためのフォロー質問
STEP 2:面接当日の進行
アイスブレイク(5分)
候補者は緊張しています。天気や来社方法など、答えやすい話題から始めましょう。面接官が先に自己紹介をすると、候補者もリラックスしやすくなります。
会社・ポジション説明(10分)
候補者が「この会社で働く自分」をイメージできるよう、仕事内容・チーム構成・キャリアパスを具体的に説明します。良い面だけでなく、仕事の大変な面も正直に伝えましょう(RJP:Realistic Job Preview)。
質疑応答(30分)
面接の核心部分です。STAR法(Situation→Task→Action→Result)を使い、候補者の過去の具体的な行動を聞き出します。
良い質問の例:
- 「最も困難だったプロジェクトについて教えてください。あなたの役割は何でしたか?」
- 「チーム内で意見が対立したとき、具体的にどう対処しましたか?」
- 「目標を達成できなかった経験はありますか?そこから何を学びましたか?」
逆質問(10分)
候補者からの質問は、その人の志望度や関心の方向性を測る重要な情報です。質問の内容を評価に活用しましょう。
クロージング(5分)
今後の選考スケジュールと連絡方法を伝え、感謝の言葉で締めくくります。結果の連絡期限は必ず守りましょう。
STEP 3:面接後の評価
- 面接直後に評価シートを記入:時間が経つと記憶が曖昧になりバイアスが入る
- 根拠を具体的に書く:「良かった」ではなく「〇〇という質問に対して△△と回答し、□□の経験が確認できた」
- 複数面接官の場合は独立評価:先に他者の評価を見ると影響を受ける
面接の質を上げたい方へ
メントレでは、面接の基本からSTAR法、構造化面接、バイアス対策、定着人材の見極め方まで、27のレッスンと12種類の実践トレーニングで体系的に学べます。すべて無料・登録不要です。