Retention-Focused Hiring
定着する人材の見極め方
「採用してもすぐ辞めてしまう」を繰り返さないために。
面接で長く活躍してくれる人材を見抜く方法を解説します。
採用の成功は「入社」ではなく「定着」で決まる
厚生労働省の調査によると、新卒入社3年以内の離職率は約30%。中途採用でも1年以内の離職は珍しくありません。1人の採用にかかるコストが100〜300万円であることを考えると、早期離職は企業にとって大きな損失です。
しかし、面接の段階で適切な質問をすれば、定着リスクの高い候補者を事前に見極めることが可能です。
早期離職の3大原因
| 原因 | 候補者の声 | 面接で防げるか |
|---|---|---|
| 仕事内容のミスマッチ | 「思っていた仕事と違った」 | 防げる(RJPで事前に伝える) |
| 人間関係・社風の不一致 | 「雰囲気に馴染めない」 | 防げる(カルチャーフィット評価) |
| 成長実感の欠如 | 「ここにいても成長できない」 | 防げる(キャリアビジョンの確認) |
定着する人材を見抜く7つの質問
1. 転職理由の深掘り
「前職を辞めようと決めた一番のきっかけは何でしたか?辞める前に改善のために何かアクションは取りましたか?」
ポイント:辞める前に改善を試みた人は、困難から逃げずに向き合える傾向があります。すぐに辞めるパターンが繰り返されていないかを確認しましょう。
2. 仕事選びの軸
「仕事を選ぶ上で絶対に譲れないことを3つ挙げてください」
ポイント:挙げた3つが自社で満たせるかを確認します。満たせない場合は正直に伝えましょう。入社前にギャップを減らすことが定着への第一歩です。
3. 入社後のギャップへの対処
「入社後に想像と違うことがあったら、どう対処しますか?」
ポイント:「上司に相談する」「まず自分で改善方法を考える」など建設的な回答ができるか。「辞める」が最初に出る人は要注意です。
4. キャリアビジョンとの整合性
「3年後、5年後にどうなっていたいですか?」
ポイント:自社でのキャリアパスと候補者のビジョンが重なるかを確認します。まったく方向性が異なる場合、短期間で次の転職を考える可能性があります。
5. 過去の定着実績
「これまでで最も長く続けたこと(仕事・趣味・活動)は何ですか?なぜ続けられましたか?」
ポイント:粘り強さとコミットメント能力を測ります。長期間何かに取り組んだ経験がある人は定着しやすい傾向があります。
6. ストレスへの対処法
「仕事で強いストレスを感じたとき、どのように対処していますか?」
ポイント:具体的なストレスマネジメント方法を持っている人は、困難な時期を乗り越えやすい傾向があります。
7. 会社に求めるもの
「理想的な職場環境を教えてください。どんな環境だと力を発揮できますか?」
ポイント:自社の実際の環境と一致しているか確認します。ギャップが大きい場合は正直に伝え、候補者自身にも判断してもらいましょう。
注意すべきレッドフラグ
- 転職理由が毎回「人間関係」:パターン化している場合、本人に原因がある可能性
- 「とりあえず」「なんとなく」が多い:志望度が低く、条件次第で離脱しやすい
- 給与・待遇の質問ばかり:条件のみで選んでおり、より良い条件が出れば再転職する可能性
- 前職の批判が多い:不満体質で、入社後も同じパターンを繰り返すリスク
- 具体的なエピソードが出てこない:経歴を誇張している可能性
RJP(リアルな情報提供)で入社後のギャップを防ぐ
面接で仕事の良い面だけを伝えると、入社後に「聞いていた話と違う」というミスマッチが発生します。RJP(Realistic Job Preview)として、以下のようなことも正直に伝えましょう。
- 「繁忙期は残業が月30時間になることがあります」
- 「最初の半年は覚えることが多く大変かもしれません」
- 「少人数のチームなので、担当範囲は広くなります」
- 「顧客からの厳しいフィードバックを受けることもあります」
RJPを実施すると内定辞退が増えることがありますが、入社後の定着率は大幅に改善します。結果的にトータルの採用コストは下がります。
定着率を上げる面接力を身につけるには
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