ライセンスコンプライアンス
ライセンスコンプライアンス
ソフトウェアのライセンス違反は、中小企業であっても見逃されるものではありません。BSA(Business Software Alliance)やACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)による監査は実際に行われており、違反が発覚した場合の賠償額は数百万円から数千万円に及ぶこともあります。ひとり情シスとして、ライセンスコンプライアンスの基本を押さえておきましょう。
使用許諾契約(EULA)の読み方
ソフトウェアの使用条件はEULA(End User License Agreement)に記載されています。特に確認すべきポイントは以下の通りです。
- インストール可能台数:1ライセンスで何台にインストールできるか
- 同時使用の制限:同時に何ユーザーまで使用できるか
- 使用目的の制限:商用利用が禁止されていないか(アカデミック版など)
- 再配布・複製の制限:バックアップコピーの可否
- 譲渡の可否:他のユーザーやPCへの移行が認められているか
ライセンスの過不足管理
ライセンスの過不足を把握するには、以下の照合作業が必要です。
- 保有ライセンス数の確認:購入証明(請求書、ライセンス証書、ボリュームライセンスポータル)を整理
- インストール数の調査:資産管理ツールのインベントリ機能、またはコマンド(wmic product get name)で確認
- 照合と是正:不足があれば追加購入、超過があればアンインストール
違反のリスク
ライセンス違反が発生するよくあるケースを知っておきましょう。
- 退職者のPCに残ったライセンスをそのまま他の社員が使用(ライセンス移行手続きが必要な場合)
- 個人で購入したソフトウェアを会社の業務に使用
- 試用版の期限切れ後もそのまま使用を継続
- 1ライセンスを複数台にインストール(許諾範囲外の場合)
BSA監査への備え
BSAは内部告発を受け付けており、元従業員からの通報がきっかけで調査が入るケースもあります。日頃から以下を準備しておくことが最善の防御策です。
- 購入証明の整理:すべてのライセンスの購入証明を一元管理(請求書、注文書のPDF保管)
- 定期的なインベントリ調査:最低年1回、全端末のインストール済みソフトウェアを調査
- SAMポリシーの策定:「会社が認めたソフトウェア以外のインストール禁止」などのルールを明文化
コンプライアンスは「守りのIT」の基本です。問題が起きてからでは遅いので、予防的に管理体制を整えましょう。
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