🚀 DX推進 第5章-2節

その他の支援制度

中小企業のDX推進を支える公的支援

IT導入補助金以外にも、中小企業のDX・IT活用を支援する制度は多数あります。ひとり情シスとして、活用できる支援制度を把握し、経営者に提案することは重要な役割です。

ものづくり補助金

正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」です。革新的な製品・サービスの開発や生産プロセスの改善に必要な設備投資を支援します。

  • 補助上限:750万円〜5,000万円(枠・類型による)
  • 補助率:1/2〜2/3
  • DX関連の活用例:IoTセンサーの導入、生産管理システムの刷新、AI活用の品質検査システム
  • 特徴:IT導入補助金よりも大規模な設備投資に対応。製造業に限らずサービス業も対象

事業再構築補助金

ポストコロナ時代の経済社会の変化に対応するため、新分野展開や業態転換を支援する補助金です。

  • 補助上限:100万円〜1.5億円(枠・類型による)
  • 補助率:1/2〜3/4
  • DX関連の活用例:対面営業からオンライン営業への転換、ECサイト構築、デジタルサービスの新規立ち上げ
  • 特徴:事業の大きな転換を伴う取り組みが対象。単なる業務効率化だけでは対象外

中小企業デジタル化応援隊

IT専門家が中小企業に対して伴走型のデジタル化支援を行う制度です。

  • 支援内容:IT化の計画策定、ツール選定のアドバイス、導入支援、運用サポート
  • 費用:1時間あたりの謝金のうち、一定額を補助(企業負担は500円/時間)
  • 対象:従業員数300名以下の中小企業
  • 特徴:「何から始めればよいか分からない」という企業に特に有効

よろず支援拠点

中小企業庁が全国47都道府県に設置する無料の経営相談窓口です。IT活用やDXに関する相談も受け付けています。

  • 相談料:無料(何度でも相談可能)
  • 対応範囲:経営全般の相談に対応。IT専門家も在籍
  • 活用のコツ:補助金申請のアドバイスも受けられるため、申請前の相談がおすすめ

その他の支援制度

  • 小規模事業者持続化補助金:販路拡大のためのIT投資にも活用可能(上限50〜200万円)
  • 各自治体の独自補助金:都道府県・市区町村独自のDX支援制度も多数存在
  • IPA「SECURITY ACTION」:セキュリティ対策の自己宣言。補助金申請の要件にもなる
  • DX認定制度:経産省が認定する制度。認定企業は税制優遇や金融支援を受けられる

ひとり情シスとしては、補助金の公募スケジュールを把握し、経営者に適切なタイミングで提案することが重要です。「ミラサポplus」(中小企業庁の支援制度検索サイト)を定期的にチェックしましょう。