サーバーの種類と選定
サーバーの種類と選定
中小企業でサーバーを導入する際、まず理解すべきは物理サーバーの形状と用途別の選び方です。「なんとなくPCの高性能版」という認識では、適切な機器選定ができません。ここでは、ひとり情シスが押さえるべきサーバー選定の基礎知識を解説します。
物理サーバーの形状(フォームファクター)
| 種類 | 特徴 | 向いている環境 |
|---|---|---|
| タワー型 | デスクトップPCに似た縦置き筐体。専用ラック不要で設置が簡単 | サーバールームがない中小企業、1〜2台運用 |
| ラックマウント型 | 19インチラックに搭載。1U/2Uなどの高さ単位で管理 | サーバーラック設置済みの環境、3台以上の運用 |
| ブレード型 | シャーシに複数のブレードを搭載。高密度・集約型 | 大規模環境向け。中小企業では通常不要 |
中小企業ではタワー型か1U/2Uラックマウント型が主流です。サーバールームがなければタワー型が現実的ですが、将来の拡張を考えるなら小型ラックとラックマウント型の組み合わせも検討しましょう。
サーバー向けCPU
サーバーには一般的にIntel XeonまたはAMD EPYCが搭載されます。デスクトップ向けCore i7/Ryzenとの主な違いは以下です。
- ECCメモリ対応: メモリエラーを自動訂正し、長時間稼働の安定性を確保
- マルチソケット対応: 1台にCPUを2個以上搭載可能(高負荷向け)
- 信頼性設計: 24時間365日連続稼働を前提とした耐久テスト済み
用途別サーバー選定ガイド
- ファイルサーバー: ストレージ容量重視。RAID構成で冗長化。CPUは控えめでOK
- Webサーバー: アクセス数に応じたCPU・メモリ。SSD推奨
- データベースサーバー: メモリとI/O性能が重要。NVMe SSD + 大容量RAM
- メールサーバー: 近年はMicrosoft 365やGoogle Workspaceへの移行が主流。オンプレは保守負荷が高い
実務上のポイント
中小企業の場合、1台のサーバーで複数の役割を兼務させることが多いです。その際は最も負荷の高い用途に合わせたスペックを選びましょう。また、保守契約(後述)とセットで検討し、ハードウェア障害時の対応体制を確保することが重要です。最近はクラウド移行も選択肢ですが、社内ファイルサーバーやActive Directoryなど、オンプレミスが必要な場面はまだ多く残っています。
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