🖥️ HW・SW 第2章-1節

スイッチとルーター

スイッチとルーター

ネットワーク機器はIT基盤の根幹です。「インターネットに繋がればOK」ではなく、機器の役割と選定基準を正しく理解することで、安定したネットワーク環境を構築できます。

スイッチの種類

種類機能用途
アンマネージドスイッチポートに繋ぐだけで通信可能。設定不要家庭・小規模拠点の増設用
L2マネージドスイッチVLAN、ポートミラーリング、リンクアグリゲーション等の設定が可能企業ネットワークの標準
L3スイッチL2機能に加え、ルーティング(VLAN間通信)が可能コアスイッチ、VLAN間ルーティング

中小企業でもL2マネージドスイッチの導入を強く推奨します。VLANでネットワークをセグメント分けすることで、セキュリティとトラブル対応の両方が向上します。

マネージドスイッチで設定すべき項目

  • VLAN設定: 業務用、ゲスト用、管理用、IP電話用など目的別にセグメント分離
  • ポートセキュリティ: 許可されたMACアドレスのみ通信を許可
  • STP(スパニングツリー): ループ防止。RSTP(Rapid STP)が現在の標準
  • SNMPコミュニティ設定: 監視ツール連携用。デフォルトの「public」は必ず変更

ルーターの役割

ルーターは異なるネットワーク間の通信を中継する機器です。中小企業では以下の役割を担います。

  • インターネット接続: ISPとの接続点。PPPoE/IPoE設定
  • NAT/NAPT: プライベートIPとグローバルIPの変換
  • VPN終端: 拠点間VPNやリモートアクセスVPNの終端装置
  • 静的ルーティング: 社内の複数サブネット間の経路設定

YAMAHA(RTXシリーズ)は中小企業で圧倒的なシェアがあり、日本語のGUIと豊富なコマンドリファレンスが特徴です。Cisco、Juniper、NEC IXも選択肢になります。

PoE(Power over Ethernet)

PoEはLANケーブル経由で電力を供給する技術です。以下の機器に活用されます。

  • 無線LANアクセスポイント
  • IP電話機
  • ネットワークカメラ

PoE対応スイッチを選ぶ際は、ポートあたりの給電能力(W)全体の給電バジェット(W)を確認しましょう。IEEE 802.3af(15.4W)、802.3at(30W)、802.3bt(60W/90W)の規格があります。AP全台分の電力をまかなえるか事前に計算することが重要です。