スイッチとルーター
スイッチとルーター
ネットワーク機器はIT基盤の根幹です。「インターネットに繋がればOK」ではなく、機器の役割と選定基準を正しく理解することで、安定したネットワーク環境を構築できます。
スイッチの種類
| 種類 | 機能 | 用途 |
|---|---|---|
| アンマネージドスイッチ | ポートに繋ぐだけで通信可能。設定不要 | 家庭・小規模拠点の増設用 |
| L2マネージドスイッチ | VLAN、ポートミラーリング、リンクアグリゲーション等の設定が可能 | 企業ネットワークの標準 |
| L3スイッチ | L2機能に加え、ルーティング(VLAN間通信)が可能 | コアスイッチ、VLAN間ルーティング |
中小企業でもL2マネージドスイッチの導入を強く推奨します。VLANでネットワークをセグメント分けすることで、セキュリティとトラブル対応の両方が向上します。
マネージドスイッチで設定すべき項目
- VLAN設定: 業務用、ゲスト用、管理用、IP電話用など目的別にセグメント分離
- ポートセキュリティ: 許可されたMACアドレスのみ通信を許可
- STP(スパニングツリー): ループ防止。RSTP(Rapid STP)が現在の標準
- SNMPコミュニティ設定: 監視ツール連携用。デフォルトの「public」は必ず変更
ルーターの役割
ルーターは異なるネットワーク間の通信を中継する機器です。中小企業では以下の役割を担います。
- インターネット接続: ISPとの接続点。PPPoE/IPoE設定
- NAT/NAPT: プライベートIPとグローバルIPの変換
- VPN終端: 拠点間VPNやリモートアクセスVPNの終端装置
- 静的ルーティング: 社内の複数サブネット間の経路設定
YAMAHA(RTXシリーズ)は中小企業で圧倒的なシェアがあり、日本語のGUIと豊富なコマンドリファレンスが特徴です。Cisco、Juniper、NEC IXも選択肢になります。
PoE(Power over Ethernet)
PoEはLANケーブル経由で電力を供給する技術です。以下の機器に活用されます。
- 無線LANアクセスポイント
- IP電話機
- ネットワークカメラ
PoE対応スイッチを選ぶ際は、ポートあたりの給電能力(W)と全体の給電バジェット(W)を確認しましょう。IEEE 802.3af(15.4W)、802.3at(30W)、802.3bt(60W/90W)の規格があります。AP全台分の電力をまかなえるか事前に計算することが重要です。
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