🖥️ HW・SW 第1章-3節

サーバーの構築と保守

サーバーの構築と保守

サーバーを購入したら、OSインストールから初期設定、そして継続的な保守運用まで、ひとり情シスが対応する範囲は広いです。ベンダーに任せる部分と自分でやる部分を明確にし、効率的に進めましょう。

OSインストールと初期設定

サーバーOSのインストール手順は以下が一般的です。

  1. BIOS/UEFI設定: 起動順序、仮想化支援(VT-x/AMD-V)の有効化、電源管理設定
  2. RAIDコントローラー設定: RAID構成をハードウェアレベルで作成
  3. OSインストール: Windows Serverの場合、iLO/iDRACなどのリモート管理ポートからISOマウントも可能
  4. ドライバー・Windows Update適用: メーカー提供のサーバー向けドライバーパックを利用
  5. 役割と機能の設定: Active Directory、DNSサーバー、ファイルサーバーなど必要な役割を追加

リモート管理ポート(BMC/IPMI)

サーバーには通常、OS非依存のリモート管理機能が搭載されています。

  • HPE iLO(Integrated Lights-Out)
  • Dell iDRAC(Integrated Dell Remote Access Controller)
  • Lenovo XClarity Controller

これらを使えば、OSが起動しない状態でも遠隔からBIOS設定変更、電源ON/OFF、コンソール操作が可能です。初期セットアップ時に必ずIPアドレスとパスワードを設定し、管理用ネットワークに接続しておきましょう。

ファームウェア更新

サーバーのファームウェアは定期的に更新が必要です。セキュリティ脆弱性の修正やハードウェア安定性の向上が含まれます。

  • メーカーのサポートサイトで最新ファームウェアを確認(四半期に1回程度)
  • 更新にはサーバー再起動が必要な場合が多い。メンテナンスウィンドウを確保して実施
  • RAIDコントローラー、NIC、BMCなど複数コンポーネントのファームウェアがある点に注意

保守契約の重要性

ひとり情シスにとって、ハードウェア保守契約は必須です。

保守レベル対応時間費用目安
翌営業日オンサイト障害連絡の翌営業日にエンジニア訪問標準的
当日4時間対応連絡から4時間以内にオンサイトやや高額
24時間365日対応深夜・休日も即時対応高額

中小企業では翌営業日オンサイトが費用対効果に優れています。ただし、止められないシステムがある場合は上位の保守レベルを検討しましょう。保守期間は通常3〜5年で、延長保守は割高になるため、5年を目安にリプレース計画を立てることが大切です。

ハードウェア監視

障害を早期発見するために、以下の監視を設定しましょう。

  • SNMP監視: Zabbixなどの監視ツールでCPU温度、ファン回転数、ディスク状態を監視
  • メーカー監視エージェント: HPE Agentless Management、Dell OpenManage等
  • S.M.A.R.T.情報: ディスク故障の予兆を検知
  • イベントログ: Windows イベントビューアーのシステムログを定期確認