Windowsライセンス体系
Windowsライセンス体系
Windowsのライセンスは複雑で、正しく理解しないとコンプライアンス違反や無駄なコストにつながります。ひとり情シスとして、ライセンス形態の違いと適切な選択方法を把握しておきましょう。
ライセンス形態の種類
| 形態 | 正式名称 | 特徴 |
|---|---|---|
| OEM | Original Equipment Manufacturer | PCにプリインストール。そのPCでのみ使用可能。最安 |
| DSP | Delivery Service Partner | 自作PC・パーツ組込み向け。ハードウェアとセットで購入 |
| VL | Volume Licensing | 大量購入向け。5ライセンス以上から。一元管理が可能 |
| FPP | Full Packaged Product | パッケージ版。別のPCに移行可能。最も高価 |
法人PCを購入する場合、ほとんどがOEMライセンス付きで納品されます。追加でVLを購入するのは、エディションをProからEnterpriseにアップグレードする場合や、特定の機能(AppLocker、DirectAccess(非推奨、Always On VPNへの移行推奨)等)が必要な場合です。
Windows Pro vs Enterprise
- Windows Pro: 法人PCの標準。BitLocker、リモートデスクトップ、グループポリシー、ドメイン参加に対応
- Windows Enterprise: Pro全機能 + AppLocker、Credential Guard、DirectAccess(非推奨、Always On VPNへの移行推奨)、Windows To Go(廃止済み)。VLまたはMicrosoft 365 E3/E5で入手
中小企業ではWindows Proで十分なケースがほとんどです。EnterpriseはMicrosoft 365 E3を導入した際に付随する形で利用するのが効率的です。
CAL(Client Access License)
Windows Serverに接続するクライアントにはCAL(クライアントアクセスライセンス)が必要です。
- デバイスCAL: 接続するデバイス(PC)ごとに必要。共有PCが多い環境に有利
- ユーザーCAL: ユーザーごとに必要。1人が複数デバイスを使う環境に有利
CALは見落としがちですが、ライセンス監査(SAM: Software Asset Management)で指摘される代表的な項目です。Active DirectoryのユーザーまたはPC台数を把握し、必要なCAL数を確保しましょう。
ダウングレード権
OEMやVLのWindows Proにはダウングレード権があり、古いバージョンのWindowsをインストールして使用できます。例えば、Windows 11 Proのライセンスで、業務アプリの互換性のためにWindows 10 Proを使用することが可能です。
ただし、Windows 10のサポート終了(2025年10月)以降はセキュリティリスクが増大するため、早期の移行計画を策定することが重要です。Extended Security Updates(ESU)の購入で延長は可能ですが、年々費用が増加します。
✅ 完了済み