VDI・リモートデスクトップ
VDI・リモートデスクトップ
リモートワークの普及に伴い、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)やリモートデスクトップの需要が高まっています。自社に適した方式を選ぶために、それぞれの特徴と使い分けを理解しましょう。
RDP(Remote Desktop Protocol)
Microsoftが開発したリモート接続プロトコルで、Windows Proエディション以上に標準搭載されています。
- 1対1接続: 1台のPCに1ユーザーが接続。社内PCへのリモートアクセスに利用
- 設定が簡単: Windowsの設定から有効化するだけ
- 注意点: インターネット経由で直接RDP接続するのは極めて危険。必ずVPN経由にする
RDS(Remote Desktop Services)
Windows Serverの機能で、1台のサーバーに複数ユーザーが同時接続してデスクトップ環境を利用できます。
- セッションベース: サーバーのリソースを複数ユーザーで共有
- 必要なライセンス: Windows Server CAL + RDS CAL(ユーザーまたはデバイス単位)
- メリット: サーバー1台で10〜20ユーザー分のデスクトップを提供可能。コスト効率が良い
- デメリット: アプリの互換性問題が発生しやすい。全ユーザーが同一OS環境を共有
VDI(仮想デスクトップ基盤)
VDIはサーバー上で個別の仮想マシンを動かし、各ユーザーに専用のデスクトップ環境を提供する方式です。
| 方式 | 説明 | 特徴 |
|---|---|---|
| 専用(Persistent)VDI | ユーザーごとに固定のVMを割当 | 自由度高。カスタマイズ可能。リソース消費大 |
| 非専用(Non-persistent)VDI | ログイン時にプールからVMを割当 | リソース効率高。マスターイメージで一括管理 |
従来のVDI(VMware Horizon、Citrix Virtual Desktopsなど)は初期投資が大きく、中小企業にはハードルが高い技術でした。
Windows 365 / Azure Virtual Desktop(AVD)
クラウドベースのVDIサービスが中小企業にも選択肢となっています。
- Windows 365: 月額固定料金のCloud PC。1ユーザーあたり月額約4,000〜10,000円。設定が簡単で、ひとり情シスでも導入しやすい
- Azure Virtual Desktop(AVD): 従量課金型。柔軟なカスタマイズが可能だが、Azure知識が必要
シンクライアント
シンクライアントはVDI/RDS接続専用の端末です。
- メリット: ローカルにデータが残らない(情報漏洩対策)。故障時も端末交換だけで復旧
- デメリット: ネットワーク障害時に業務が完全停止。回線品質への依存度が高い
方式選定の判断基準
- ユーザー数10人以下: VPN + RDPで社内PCにリモート接続が最もシンプル
- ユーザー数10〜50人: Windows 365またはRDSを検討
- セキュリティ要件が厳しい: VDI(AVD)またはシンクライアント + RDS
- コスト重視: RDSがユーザー単価最安。ただし互換性の事前検証が必須
✅ 完了済み