機器導入計画
機器導入計画
IT機器の導入は、思いつきで進めると予算超過やスケジュール遅延を招きます。要件定義から検収まで、体系的な計画を立てて進めましょう。
要件定義
導入の出発点は「なぜ必要か」「何を実現するか」を明確にすることです。
- 業務要件: どんな業務で使うか、利用ユーザー数、同時アクセス数
- 性能要件: CPU性能、メモリ容量、ストレージ容量、ネットワーク帯域
- 可用性要件: 許容されるダウンタイム、冗長化の必要性
- セキュリティ要件: データの機密性レベル、暗号化の要否
- 予算制約: 初期費用と5年間のランニングコスト(TCO)
要件を文書化しておくと、ベンダーへの見積依頼がスムーズになり、後から「なぜこの機種にしたか」を説明する際にも役立ちます。
見積りと比較
必ず複数のベンダーから見積りを取得(相見積り)しましょう。
- 要件定義書をもとにRFP(提案依頼書)を作成
- 2〜3社に見積りを依頼(メーカー直販、SIer、リース会社など)
- 比較表を作成し、初期費用だけでなく保守費用・ライセンス費用を含めたTCOで評価
- 技術的な疑問点はベンダーに質問し、回答を記録
導入スケジュールの立て方
| フェーズ | 期間目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 要件定義・見積り | 2〜4週間 | 要件整理、RFP作成、見積比較 |
| 発注・納品待ち | 2〜8週間 | サーバーは受注生産のため4〜8週間。PC在庫品は2週間程度 |
| 構築・設定 | 1〜4週間 | OS設定、アプリ設定、ネットワーク接続、テスト |
| テスト・検証 | 1〜2週間 | 動作確認、負荷テスト、バックアップ確認 |
| 移行・切替 | 1〜2日 | データ移行、DNS切替、ユーザー通知 |
| 安定稼働確認 | 1〜2週間 | 問題がないか監視、ユーザーからのフィードバック収集 |
納品リードタイムに要注意です。半導体不足の影響でサーバーやネットワーク機器の納品に3ヶ月以上かかることもあります。余裕を持ったスケジュール策定が重要です。
検収と初期設定チェックリスト
機器が届いたら以下を確認しましょう。
- 開梱検査: 外箱の損傷確認、付属品の照合(納品書と現物の突合)
- シリアル番号の記録: 保守契約・資産管理台帳に登録
- 初期動作確認: 電源投入、BIOS画面確認、ハードウェア診断テスト実行
- ネットワーク接続テスト: IPアドレス設定、疎通確認
- バックアップ設定: 初期設定完了後すぐにバックアップを取得
- 監視設定: 監視ツールにホスト追加、アラート閾値の設定
✅ 完了済み