💻 IT基礎知識 第3章-3節

Unix系OSとLinux・モバイルOS

Unix系OSとLinux・モバイルOS

Windows以外にも、サーバーやモバイル端末で広く使われるOSがあります。情シスとして社内のサーバーやスマートフォンを管理するには、Unix/LinuxやモバイルOSの基礎知識も必要です。

Unix系OSの系譜

Unixは1969年にAT&Tベル研究所で生まれ、その設計思想は現在のOSにも大きな影響を与えています。

  • 商用Unix:AIX(IBM)、HP-UX(HP)、Solaris(Oracle)。エンタープライズサーバーで使用
  • BSD系:FreeBSD、OpenBSD。macOSのベースにもなっている
  • Linux:1991年にリーナス・トーバルズが開発。Unixクローンとして最も普及

Linuxの広がり

Linuxはオープンソースで無償利用可能なため、さまざまな分野で使われています。

用途代表的なディストリビューション
企業サーバーRed Hat Enterprise Linux(RHEL)、Ubuntu Server
クラウド基盤Amazon Linux、Ubuntu(AWSで最も利用)
コンテナAlpine Linux(軽量)
組み込み・IoTYocto、Raspberry Pi OS(旧Raspbian)
デスクトップUbuntu Desktop、Linux Mint

中小企業でも、ファイルサーバーやWebサーバーにLinuxを採用するケースは増えています。ライセンスコストがかからない点が中小企業にとって大きなメリットです。

モバイルOS

  • Android:Googleが開発。Linuxカーネルベース。世界シェア約75%。多様なメーカーが端末を製造
  • iOS:Appleが開発。Unix(BSD)ベース。iPhone/iPadで使用。セキュリティ・管理性が高い

法人スマートフォンの管理では、MDM(Mobile Device Management)ツールを使ってリモートワイプ(遠隔消去)やアプリ配信を一括管理します。Android/iOSそれぞれの管理手法を理解しておきましょう。

OSの選定指針

情シスとしてOSを選ぶ際は、以下の観点を総合的に判断します。

  1. 互換性:業務アプリケーションが動作するか
  2. 管理性:Active Directory等で一元管理できるか
  3. コスト:ライセンス費用、サポート費用
  4. セキュリティ:パッチ提供頻度、サポート期間
  5. 人材:運用・保守できる人員がいるか

多くの中小企業ではクライアントPCはWindows、サーバーはWindows Server+Linux混在という構成が一般的です。