💻 IT基礎知識 第5章-1節

Windowsアーキテクチャ

Windowsアーキテクチャ

ほとんどの中小企業でクライアントOSとして使用されているWindowsの内部構造を理解することは、ひとり情シスにとって必須の知識です。トラブル対応やセキュリティ対策の土台になります。

Windows NT系の歴史

現在のWindowsはすべてWindows NT系のカーネルをベースとしています。

  • Windows NT 3.1(1993年):NT系の始祖。企業向けOS
  • Windows 2000/XP:NT系が一般向けに普及
  • Windows 7:企業での長期利用。2020年にサポート終了
  • Windows 10(2015年):半期チャネル更新モデル。2025年10月にサポート終了済み
  • Windows 11(2021年):TPM 2.0必須、UIの刷新。セキュリティ要件が強化

カーネルモードとユーザーモード

Windowsは2つの実行モードを持ち、システムの安定性を確保しています。

  • カーネルモード:OSの中核部分が動作。ハードウェアへの直接アクセス権限を持つ。ここで障害が起きるとブルースクリーン(BSoD)になる
  • ユーザーモード:一般のアプリケーションが動作。カーネルへはシステムコールでアクセス。アプリがクラッシュしてもOS全体には影響しない

デバイスドライバはカーネルモードで動作するため、品質の低いドライバがBSoDの原因になることがあります。ドライバの更新は信頼できるソースから行いましょう。

Windows 10と11の主な違い

項目Windows 10Windows 11
TPM推奨TPM 2.0必須
CPU幅広い対応第8世代Intel以降等の制限
UI従来型タスクバー中央配置タスクバー
Android連携なしAndroidアプリ対応(WSA、2025年3月に終了)
サポート終了2025年10月(終了済み)未定(バージョンごと)

エディションの違い

  • Home:個人向け。ドメイン参加不可、BitLockerなし、リモートデスクトップ接続先になれない
  • Pro:ビジネス向け。ドメイン参加可、BitLocker、リモートデスクトップ対応。中小企業の標準選択
  • Enterprise:大企業向け。ボリュームライセンスで提供。LTSC版あり

実務ポイント:PC調達時に最も多い失敗は、Home版を購入してしまうことです。Active Directoryのドメインに参加できず、グループポリシーも適用できません。必ずPro版以上を選定しましょう。Windows 10は2025年10月にサポートが終了しており、まだWindows 10端末が残っている場合は早急に移行を進めましょう。TPM 2.0非対応のPCはハードウェア更新が必要になります。