Windowsアーキテクチャ
Windowsアーキテクチャ
ほとんどの中小企業でクライアントOSとして使用されているWindowsの内部構造を理解することは、ひとり情シスにとって必須の知識です。トラブル対応やセキュリティ対策の土台になります。
Windows NT系の歴史
現在のWindowsはすべてWindows NT系のカーネルをベースとしています。
- Windows NT 3.1(1993年):NT系の始祖。企業向けOS
- Windows 2000/XP:NT系が一般向けに普及
- Windows 7:企業での長期利用。2020年にサポート終了
- Windows 10(2015年):半期チャネル更新モデル。2025年10月にサポート終了済み
- Windows 11(2021年):TPM 2.0必須、UIの刷新。セキュリティ要件が強化
カーネルモードとユーザーモード
Windowsは2つの実行モードを持ち、システムの安定性を確保しています。
- カーネルモード:OSの中核部分が動作。ハードウェアへの直接アクセス権限を持つ。ここで障害が起きるとブルースクリーン(BSoD)になる
- ユーザーモード:一般のアプリケーションが動作。カーネルへはシステムコールでアクセス。アプリがクラッシュしてもOS全体には影響しない
デバイスドライバはカーネルモードで動作するため、品質の低いドライバがBSoDの原因になることがあります。ドライバの更新は信頼できるソースから行いましょう。
Windows 10と11の主な違い
| 項目 | Windows 10 | Windows 11 |
|---|---|---|
| TPM | 推奨 | TPM 2.0必須 |
| CPU | 幅広い対応 | 第8世代Intel以降等の制限 |
| UI | 従来型タスクバー | 中央配置タスクバー |
| Android連携 | なし | Androidアプリ対応(WSA、2025年3月に終了) |
| サポート終了 | 2025年10月(終了済み) | 未定(バージョンごと) |
エディションの違い
- Home:個人向け。ドメイン参加不可、BitLockerなし、リモートデスクトップ接続先になれない
- Pro:ビジネス向け。ドメイン参加可、BitLocker、リモートデスクトップ対応。中小企業の標準選択
- Enterprise:大企業向け。ボリュームライセンスで提供。LTSC版あり
実務ポイント:PC調達時に最も多い失敗は、Home版を購入してしまうことです。Active Directoryのドメインに参加できず、グループポリシーも適用できません。必ずPro版以上を選定しましょう。Windows 10は2025年10月にサポートが終了しており、まだWindows 10端末が残っている場合は早急に移行を進めましょう。TPM 2.0非対応のPCはハードウェア更新が必要になります。
✅ 完了済み