💻 IT基礎知識 第8章-1節

物理規格とケーブルの種類

物理規格とケーブルの種類

ネットワークの土台となるのが物理層です。ひとり情シスとして社内LANを管理するには、ケーブルや無線規格の知識が欠かせません。ここでは、日常業務で必ず目にするEthernet規格・LANケーブル・Wi-Fi規格について体系的に学びます。

Ethernet規格(有線LAN)

Ethernet(イーサネット)はIEEE 802.3として標準化された有線LAN技術です。規格名の読み方を覚えておくと、機器選定やトラブル対応がスムーズになります。

規格名速度ケーブル最大距離備考
10BASE-T10MbpsCat3以上100m現在はほぼ見かけない
100BASE-TX100MbpsCat5以上100m古い機器で残存
1000BASE-T1GbpsCat5e以上100m現在の主流
10GBASE-T10GbpsCat6A以上100mサーバー間接続向け

中小企業では1000BASE-T(ギガビットイーサネット)が標準です。新規配線ではCat6Aケーブルを選んでおくと、将来の10Gbps化にも対応できます。

LANケーブルのカテゴリ

  • Cat5e:1Gbps対応。既存の配線で多く使われている
  • Cat6:1Gbps対応(10Gbpsは55mまで)。ノイズ耐性がCat5eより高い
  • Cat6A:10Gbps/100m対応。新規配線での推奨グレード

ケーブルにはUTP(シールドなし)とSTP(シールドあり)があります。オフィスではUTPが一般的ですが、工場など電磁ノイズが多い環境ではSTPを検討しましょう。

光ファイバ

建物間の接続やサーバールームでは光ファイバが使われます。MMF(マルチモード)は短距離(〜300m程度)・低コストで建物内向け、SMF(シングルモード)は長距離(数十km)対応で拠点間接続向けです。コネクタにはLC型やSC型があり、SFPモジュールでスイッチに接続します。

Wi-Fi規格

規格世代名周波数最大速度
802.11b-2.4GHz11Mbps
802.11g-2.4GHz54Mbps
802.11nWi-Fi 42.4/5GHz600Mbps
802.11acWi-Fi 55GHz6.9Gbps
802.11axWi-Fi 6/6E2.4/5/6GHz9.6Gbps

中小企業のアクセスポイント選定ではWi-Fi 6(802.11ax)対応機を推奨します。同時接続台数が多い環境でも安定し、WPA3による高いセキュリティを確保できます。2.4GHz帯は電子レンジ等の干渉を受けやすいため、業務端末は5GHz帯への接続を基本にしましょう。