💻 IT基礎知識 第10章-1節

DNS

DNS(Domain Name System)

DNSはドメイン名(例:www.example.co.jp)をIPアドレスに変換する「インターネットの電話帳」です。Webサイトの閲覧もメールの送受信も、裏側ではDNSが動いています。ひとり情シスにとって、DNS障害は「全部動かない」につながる重大トラブルの原因です。

名前解決の仕組み

ユーザーがブラウザにURLを入力してからページが表示されるまで、以下のDNS解決が行われます。

  1. ローカルキャッシュ確認:PC内のDNSキャッシュを検索
  2. hostsファイル確認:OS内のhostsファイルを参照
  3. DNSサーバーへ問い合わせ:設定されたDNSサーバー(リゾルバ)に再帰問い合わせ
  4. ルートDNS→TLD DNS→権威DNS:リゾルバが階層的に反復問い合わせを行い、最終的なIPアドレスを取得

正引きと逆引き

  • 正引き:ドメイン名→IPアドレスの変換。通常の名前解決
  • 逆引き:IPアドレス→ドメイン名の変換。メールサーバーの送信元検証などで使用

主要なDNSレコード種別

レコード用途
Aドメイン名→IPv4アドレスwww IN A 203.0.113.1
AAAAドメイン名→IPv6アドレスwww IN AAAA 2001:db8::1
CNAME別名(エイリアス)の定義blog IN CNAME www.example.jp
MXメールサーバーの指定@ IN MX 10 mail.example.jp
TXTテキスト情報(SPF, DKIM等)@ IN TXT "v=spf1 ..."
NSゾーンの権威DNSサーバー@ IN NS ns1.example.jp

DNSキャッシュとトラブル対応

DNSの結果はTTL(Time To Live)の間キャッシュされます。DNS設定変更後に「まだ古いIPに繋がる」場合はキャッシュが原因です。

  • Windows:ipconfig /flushdns でキャッシュクリア
  • 確認:nslookup コマンドで名前解決をテスト

実務ポイント:社内DNSサーバーを運用している場合、そのサーバーがダウンすると全社的にWebもメールも使えなくなります。DNSサーバーは必ず冗長化(プライマリ+セカンダリ)し、端末のDNS設定にも2台以上を指定しましょう。外部DNSとしてGoogle Public DNS(8.8.8.8)やCloudflare DNS(1.1.1.1)をセカンダリに設定するのも有効な手段です。