💻 IT基礎知識 第11章-2節

Microsoft 365とGoogle Workspace

Microsoft 365とGoogle Workspace

中小企業で最も導入されているクラウドサービスがMicrosoft 365(旧Office 365)とGoogle Workspaceです。ひとり情シスとしてどちらを選択するか、またその管理方法を理解しておくことは必須です。

Microsoft 365

Microsoft 365は、Office アプリケーション、メール、ファイル共有、コミュニケーションを統合したサービスです。

主要なライセンス体系(ビジネス向け)

プラン主な内容想定規模
Business BasicWeb版Office、Exchange Online、Teams、SharePoint、OneDrive(1TB)メールとTeamsが中心の企業
Business StandardBasic + デスクトップ版Officeアプリ中小企業の標準選択
Business PremiumStandard + Intune、Azure AD P1、高度なセキュリティセキュリティ重視の企業

主要コンポーネントとしてExchange Online(メール)、SharePoint Online(ファイル共有・社内ポータル)、Teams(チャット・ビデオ会議)、OneDrive for Business(個人ファイル)があります。Active Directoryとの連携(Azure AD Connect)により、オンプレミスADとクラウドのハイブリッド環境を構築できます。

Google Workspace

Google WorkspaceはGmailをベースとした統合グループウェアです。

  • Gmail:ビジネスメール。独自ドメインで利用可能
  • Google Drive:ファイル保存・共有。リアルタイム共同編集
  • Google Meet:ビデオ会議
  • Google Chat:ビジネスチャット
  • Google カレンダー:スケジュール管理

Webブラウザベースで動作するため、端末を選ばない柔軟性が強みです。Chromebookとの相性も抜群です。

Microsoft 365 vs Google Workspace

比較項目Microsoft 365Google Workspace
Officeアプリデスクトップ版あり(高機能)Web版のみ(軽量)
AD連携Azure AD Connectで統合GCDS等で連携可能
端末管理Intune(Business Premium)エンドポイント管理
強み既存Windows環境との親和性シンプルさ、コラボレーション

実務ポイント:Active Directoryを運用中の企業や、ExcelマクロなどOfficeの高度な機能を使う企業はMicrosoft 365が適しています。IT環境をシンプルに保ちたい、Chromebookを活用したいという場合はGoogle Workspaceが向いています。どちらを選んでも、多要素認証(MFA)の有効化は必須です。管理者アカウントへの不正アクセスは致命的なので、管理者は特に強固な認証設定にしましょう。