💻 IT基礎知識 第11章-3節

AWS・Azure・GCP入門

AWS・Azure・GCP入門

パブリッククラウドの3大プロバイダーであるAWS(Amazon Web Services)、Azure(Microsoft Azure)、GCP(Google Cloud Platform)の基本を理解しましょう。中小企業でも自社WebサイトやVPNサーバーのクラウド移行などで利用する機会が増えています。

3大クラウドの概要

プロバイダー運営特徴シェア
AWSAmazon最も歴史が長く、サービス数が最多。情報量も豊富世界1位
AzureMicrosoftMicrosoft製品との親和性が高い。AD連携が容易世界2位
GCPGoogleデータ分析・AIに強い。ネットワーク性能が高い世界3位

主要サービスの対応表

カテゴリAWSAzureGCP
仮想マシンEC2Virtual MachinesCompute Engine
オブジェクトストレージS3Blob StorageCloud Storage
データベース(RDB)RDSAzure SQL DatabaseCloud SQL
サーバーレスLambdaAzure FunctionsCloud Functions
コンテナECS/EKSAKSGKE
DNSRoute 53Azure DNSCloud DNS
CDNCloudFrontAzure CDNCloud CDN

仮想マシン(IaaS)の基本

クラウド上に仮想サーバーを作成するサービスです。必要なスペック(CPU、メモリ、ストレージ)を選び、数分で起動できます。使わないときは停止して課金を抑えることも可能です。

ストレージサービス

  • オブジェクトストレージ(S3等):画像やバックアップデータの保存に最適。容量無制限で従量課金
  • ブロックストレージ:仮想マシンにアタッチするディスク。高速なI/Oが必要な場面に
  • ファイルストレージ:NFSやSMBでマウント可能な共有ストレージ

料金体系の基本

クラウドは基本的に従量課金です。主な課金要素は以下の通りです。

  • コンピューティング:仮想マシンの稼働時間とスペック
  • ストレージ:保存データ量
  • データ転送:クラウドから外部への通信量(アウトバウンド)。インバウンドは通常無料

実務ポイント:中小企業がクラウドを使い始める際、最も怖いのは「予想外の高額請求」です。各社が提供する無料枠を活用して小さく始め、必ず予算アラートを設定しましょう。AWSならBudgets、AzureならCost Management、GCPならBudgets and alertsで設定できます。また、テスト用に作成した仮想マシンの停止忘れや、大量のデータ転送が高額課金の原因になりがちです。Microsoft 365を利用中ならAzure、既にAWSアカウントがあるならAWSというように、既存環境との相性で選ぶのも合理的な判断です。