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電話対応が苦手な人のための完全マニュアル

電話恐怖症を克服する具体的な手順とフレーズ集。もう電話が鳴っても怖くない。

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電話対応が苦手・怖い原因を知る

「電話が鳴ると心臓がバクバクする」「電話を取るのが怖くて仕方ない」――こうした「電話恐怖症」は、特に若い世代を中心に増加しています。ある調査では、20代の社会人の約7割が「電話対応に苦手意識がある」と回答しています。

電話が苦手になる原因を整理しましょう。

原因1:相手の表情が見えない不安

対面コミュニケーションでは、表情やジェスチャーなど非言語情報が重要な役割を果たしています。電話ではこの情報が一切得られないため、「相手が怒っているのか?」「話が伝わっているのか?」がわからず不安になるのです。

原因2:リアルタイムの対応が求められるプレッシャー

メールやチャットと違い、電話は即座に応答しなければなりません。「考える時間がない」というプレッシャーが、苦手意識を強めます。

原因3:電話に慣れていない世代の問題

SNSやチャットで育った世代は、電話をかけた経験自体が少なく、「そもそも何を言えばいいかわからない」という状態です。これは能力の問題ではなく、単純に経験不足です。

原因4:周囲に聞かれているプレッシャー

オフィスで電話をするとき、周囲の同僚に自分の受け答えを聞かれるのが恥ずかしいという心理もあります。これは前述の「評価懸念」と同じメカニズムです。

心理学の視点:電話不安と曝露療法

電話恐怖症は、認知行動療法の一つである「曝露療法(エクスポージャー療法)」のアプローチが有効です。これは「不安を感じる状況にあえて身を置くことで、徐々に恐怖を減らしていく」方法です。電話の場合、最初は簡単な用件(レストランの予約など)から始め、徐々に業務の電話に慣れていくことで、恐怖を段階的に克服できます。回避し続けると恐怖は強化されるため、少しずつでも電話に触れる機会を増やすことが大切です。

苦手レベル 症状 まず試すこと
軽度 電話が少し嫌だが対応はできる フレーズ集を手元に置いて練習
中度 電話が鳴ると緊張し、頭が真っ白になる 応対スクリプトを用意して読む練習
重度 電話の音を聞くだけで動悸がする まずは個人の電話から練習し、段階的に慣れる

電話の受け方:基本フレーズ完全版

電話対応が苦手な人が最も必要としているのは、「何を言えばいいか」の具体的なフレーズです。以下のフレーズをデスクに貼っておけば、いつでも確認できます。

電話を受ける基本の流れ

電話の受け方:基本スクリプト

Step 1(出る):「お電話ありがとうございます。○○株式会社の△△でございます」

Step 2(相手確認):「□□会社の××様でいらっしゃいますね。いつもお世話になっております」

Step 3(用件確認):「はい、かしこまりました」「○○の件でございますね」

Step 4(対応):取り次ぐ/回答する/伝言を受ける

Step 5(終了):「お電話ありがとうございました。失礼いたします」

※相手が名乗ったら必ず復唱する。聞き取れなかったら「恐れ入りますが、もう一度お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」と聞き返してOK。

聞き取れなかったときのフレーズ

電話で最も困る場面の一つが「相手の名前や用件が聞き取れない」場合です。以下のフレーズを覚えておきましょう。

  • 「恐れ入りますが、もう一度おっしゃっていただけますか」
  • 「少々お電話が遠いようでして、もう一度お願いできますでしょうか」
  • 「確認させてください。○○の○○様でよろしいでしょうか」
  • 「恐れ入りますが、お名前の漢字を教えていただけますか」

聞き返すことは失礼ではない。聞き取れないまま間違った対応をすることの方が、はるかに失礼。遠慮せず何度でも確認しよう。

3コール以内に出る

ビジネスマナーとして、電話は3コール以内に出るのが基本です。3コールを超えた場合は「お待たせいたしました」を冒頭に付けましょう。

電話のかけ方:手順とフレーズ

電話をかける場合は、受ける場合よりも準備ができるため、しっかりと準備すれば落ち着いて対応できます。

電話をかける前の準備チェックリスト

  1. 相手の会社名・部署名・名前を確認する
  2. 用件を箇条書きでメモする
  3. 必要な資料を手元に準備する
  4. 相手に質問されそうなことを想定しておく
  5. メモ用紙とペンを用意する
電話のかけ方:基本スクリプト

Step 1(名乗る):「お忙しいところ失礼いたします。○○株式会社の△△と申します」

Step 2(取り次ぎ依頼):「□□部の××様はいらっしゃいますでしょうか」

Step 3(用件):「○○の件でお電話いたしました。今、お時間よろしいでしょうか」

Step 4(本題):用件を簡潔に伝える

Step 5(終了):「それでは、よろしくお願いいたします。失礼いたします」

※電話をかけた側が先に切るのが基本マナーです。ただし相手がお客様や目上の方の場合は、相手が切ったのを確認してから切ります。

相手が不在の場合のフレーズ

状況 フレーズ
折り返しを依頼する 「恐れ入りますが、お戻りになりましたら折り返しお電話いただけますでしょうか。番号は○○○です」
かけ直すと伝える 「それでは、改めてこちらからお電話いたします。何時頃がよろしいでしょうか」
伝言を残す 「恐れ入りますが、○○の件でお電話があったことをお伝えいただけますでしょうか」

取り次ぎ・保留の正しい方法

電話の取り次ぎは、新入社員が最も緊張する場面の一つです。正しい手順を覚えておけば、落ち着いて対応できます。

取り次ぎの基本手順

取り次ぎの流れ

1. 相手の情報を確認

「□□会社の××様ですね。少々お待ちください」

2. 保留にする

※必ず保留ボタンを押す。手で受話器を塞いではいけない(声が漏れる)。

3. 取り次ぎ先に伝える

「○○さん、□□会社の××様からお電話です。△△の件だそうです」

4. 不在の場合

保留を解除して「大変お待たせいたしました。申し訳ございませんが、○○はただいま席を外しております。戻り次第折り返しお電話するようにいたしましょうか」

保留時間のマナー

保留は30秒以内が目安です。それ以上かかりそうな場合は、一度保留を解除して状況を伝えましょう。

  • 「確認に少々お時間がかかりそうです。このままお待ちいただけますか?」
  • 「確認して折り返しお電話してもよろしいでしょうか?」

担当者不在時の対応パターン

状況 伝え方 NG表現
外出中 「○○は外出しております。○時頃に戻る予定です」 「○○は出かけています」
会議中 「○○は会議中でございます。○時頃に終了予定です」 「○○は会議です」
休み 「○○は本日お休みをいただいております」 「○○は休みです」「○○は有給です」
電話中 「○○はただいま他の電話に出ております」 「○○は電話中です」
退社後 「○○は本日退社いたしました」 「○○はもう帰りました」
ポイント:社外の人には自社社員に敬称をつけない

電話対応でよくある間違いが、社外の人に対して自社の社員に「さん」をつけることです。社外の人には「田中は席を外しております」と呼び捨てにするのがビジネスマナーです。社内での呼び方と混同しやすいので、日頃から意識しておきましょう。

伝言メモの書き方

不在の担当者への伝言は、正確にメモして伝えることが大切です。以下の項目を必ず記録しましょう。

伝言メモの必須項目

  1. 受電日時:○月○日 ○時○分
  2. 相手の会社名・部署名・名前
  3. 相手の連絡先(電話番号)
  4. 用件の概要
  5. 対応の要否:折り返し要/伝言のみ/急ぎ
  6. 受電者名:自分の名前
伝言メモの記入例

○月○日(月)14:30受電

△△商事 営業部 佐藤様(TEL: 03-XXXX-XXXX)

【用件】来週の打ち合わせ日程変更のご相談

【対応】折り返しお電話お願いします(本日17時まで)

【受電】山田

困った場面の対処フレーズ集

電話対応でよくある困った場面と、その対処法を紹介します。

クレームの電話を受けたとき

クレーム電話の初期対応

1. まず謝罪:「ご不便をおかけして大変申し訳ございません」

2. 傾聴:「お話を詳しくお聞かせいただけますでしょうか」

3. 確認:「確認させていただきたいのですが、○○ということでよろしいでしょうか」

4. 対応を伝える:「担当の者に確認の上、○時までに折り返しお電話いたします」

※自分で判断できない内容は、無理に回答せず上司や担当者に引き継ぎましょう。

答えられない質問をされたとき

  • 「申し訳ございません。私では判断いたしかねますので、担当者に確認して折り返しお電話してもよろしいでしょうか」
  • 「その件については担当部署にお繋ぎいたしますので、少々お待ちいただけますか」

間違い電話を受けたとき

  • 「恐れ入りますが、こちらは○○株式会社でございます。おかけ間違いではないでしょうか」

相手が名乗らないとき

  • 「恐れ入りますが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」
  • 「失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか」
ポイント:電話メモを手元に常備する

電話対応が苦手な人は、よく使うフレーズをまとめた「電話対応チートシート」をデスクに貼っておくことをおすすめします。受話器を取る前に一瞬目を通すだけで、自信を持って対応できるようになります。最初は「カンニング」に感じるかもしれませんが、プロのコールセンターオペレーターでさえスクリプトを手元に置いて対応しています。慣れてくれば自然と見なくても対応できるようになります。

まとめ:電話対応は「型」を覚えれば怖くない

電話対応の苦手意識は、「何を言えばいいかわからない」ことから来ています。つまり、言うべきフレーズを知って型を身につけてしまえば、恐怖は大幅に減ります。

克服のためのステップを確認しましょう。

  1. 今日:この記事のフレーズ集をプリントアウトしてデスクに貼る
  2. 明日から:電話が鳴ったら、2回に1回は自分から取ることを目標にする
  3. 今週中:簡単な取り次ぎを3回以上成功させる
  4. 来週から:自分から電話をかける練習をする(社内の人への内線から始める)
  5. 1ヶ月後:社外への電話を1人でかけられるようになる

電話が苦手なのは恥ずかしいことではない。でも、苦手なまま放置するのはもったいない。電話対応ができるだけで、あなたのビジネスパーソンとしての評価は確実に上がる。

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