📋 IT資産・物品管理 第1章-3節

資産管理ツールの活用

資産管理ツールの活用

Excel台帳でも管理は可能ですが、端末台数が50台を超えてくると、専用ツールの導入を検討する時期です。資産管理ツールを使えば、端末情報の自動収集、ソフトウェアインベントリ、セキュリティパッチの適用状況把握など、手作業では困難な管理が可能になります。

主な資産管理ツール

ツール名特徴規模の目安
SKYSEA Client View国産で日本語サポート充実。操作ログ管理も可能。中小企業での導入実績が豊富50〜数千台
LANSCOPE エンドポイントマネージャー旧LanScope Cat。直感的なUIで操作しやすい。クラウド版もあり導入が容易50〜数千台
ManageEngine Desktop Central海外製だが日本語対応。パッチ管理やリモートデスクトップ機能も統合25台〜
GLPIオープンソースの資産管理ツール。無料で利用可能。構築・運用スキルが必要規模問わず
Snipe-ITオープンソース。Web UIが洗練されており、中小企業に人気。QRコード管理対応規模問わず

ツール選定のポイント

中小企業のひとり情シスがツールを選ぶ際は、以下の観点で評価しましょう。

  • エージェントの自動インストール:Active DirectoryやWSUSと連携して、クライアントソフトを自動配布できるか
  • クラウド対応:オンプレサーバーが不要なクラウド版があると、運用負荷が大幅に下がる
  • レポート機能:経営層への報告に使えるレポートが簡単に出力できるか
  • サポート体制:ひとり情シスは相談相手が少ないため、ベンダーのサポート品質は重要
  • 価格体系:端末数課金かユーザー数課金か。将来の拡張時のコスト増も確認

無料ツールから始める選択肢

予算が限られる場合、まずは無料ツールで管理体制を構築するのも賢い選択です。Snipe-ITはDockerで簡単に構築でき、ハードウェア・ソフトウェア・ライセンスの管理、QRコードラベル印刷、チェックイン/チェックアウト管理などの機能が揃っています。社内の古いPCにインストールして試験運用から始めてみましょう。

どのツールを選ぶにしても、最初にExcel台帳で管理ルールを確立してからツールに移行するのが成功のコツです。ルールが曖昧なままツールを導入しても、データが乱雑になるだけです。