減価償却の基礎
減価償却の基礎
減価償却とは、固定資産の取得価額を、その資産が使われる期間(耐用年数)にわたって費用として配分する会計処理です。IT機器は使い続けるうちに価値が下がるため、その価値の減少を毎年の費用として計上します。経理の専門知識ですが、ひとり情シスも基本を理解しておくことで、機器更新計画や予算策定に役立ちます。
償却方法の種類
| 償却方法 | 特徴 | 計算例(取得価額60万円・耐用年数4年) |
|---|---|---|
| 定額法 | 毎年同じ金額を償却。計算がシンプル | 毎年15万円ずつ(60万÷4年) |
| 定率法 | 初期に多く償却し、年々減少。税務上は法人のデフォルト | 1年目:30万 → 2年目:15万 → ... と逓減 |
注意:個人事業主は定額法がデフォルト、法人は定率法がデフォルトです。届出により変更可能ですが、通常は経理部門が管理しています。
IT機器の法定耐用年数
税法で定められた主なIT機器の耐用年数は以下の通りです。
| 資産の種類 | 耐用年数 |
|---|---|
| サーバー用コンピュータ | 5年 |
| パソコン(サーバー以外) | 4年 |
| 複合機・プリンター | 5年 |
| 電話設備(PBX等) | 6年 |
| ソフトウェア(自社利用目的) | 5年 |
| ソフトウェア(複写販売用) | 3年 |
耐用年数はあくまで税務上の数字であり、実際の使用可能期間とは異なります。PCの耐用年数は4年ですが、実際には5〜6年使うケースも多いでしょう。
期中取得の月割計算
年度の途中で取得した資産は、月割りで償却額を計算します。例えば、3月決算の会社が10月にPCを購入した場合、初年度は6ヶ月分(10月〜3月)の償却費を計上します。
- 取得価額48万円、耐用年数4年、定額法の場合
- 年間償却額:48万円 ÷ 4年 = 12万円
- 初年度(6ヶ月):12万円 × 6/12 = 6万円
会計処理の実務
ひとり情シスが直接仕訳を切ることは少ないですが、経理から「この機器の取得日と金額を教えてください」と聞かれた際にスムーズに回答できるよう、購入時の納品書・請求書は必ずコピーを保管しておきましょう。資産台帳に取得日・取得価額・設置場所を正確に記録しておけば、経理とのやり取りも円滑になります。
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