🚀 DX推進 第3章-1節

DX推進指標の概要

DX推進指標とは

DX推進指標は、経済産業省が策定した、企業のDX推進状況を自己診断するためのツールです。2019年7月に初版が公開され、企業が自社のDX推進レベルを把握し、次のアクションにつなげることを目的としています。

指標の目的

DX推進指標には以下の目的があります。

  • 現状の見える化:自社のDX推進状況を客観的に把握する
  • 経営層との対話:DXの必要性や進捗状況を経営層と共有する共通言語を提供する
  • アクションにつなげる:不足している領域を特定し、具体的な改善策を検討する
  • ベンチマーク:IPAに提出することで、同業他社との比較データを得られる

定性指標と定量指標

DX推進指標は、「DX推進のための経営のあり方、仕組みに関する指標」と「DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築に関する指標」の2つの大分類で構成されています。

分類項目例評価方法
定性指標(35項目)経営ビジョン、DX戦略、推進体制、人材育成、ITシステム成熟度レベル0〜5で自己評価
定量指標(参考)DX関連投資比率、デジタルサービス売上比率数値で記入

成熟度モデル(レベル0〜5)

定性指標は、以下の6段階の成熟度レベルで評価します。

レベル状態内容
レベル0未着手経営者はDXの必要性を認識していない
レベル1一部の部門での散発的実施一部で試行的にDXに取り組んでいるが、全社的な取り組みではない
レベル2戦略的実施が一部の部門戦略に基づきDXを推進しているが、一部の部門にとどまる
レベル3全社戦略に基づく部門横断的推進全社戦略に基づき、部門横断的にDXを推進している
レベル4持続的実施全社的にDXが推進され、定量的な指標で成果を管理している
レベル5グローバル市場でのデジタル企業デジタル技術を基盤として競争力を確立している

中小企業の多くはレベル0〜1に該当します。まずは現在地を正直に認識し、レベル2以上を目指す具体的なアクションプランを立てることが重要です。