法人PCの選定と調達
法人PCの選定と調達
PC調達はひとり情シスの重要な定常業務です。個人向けPCと法人向けPCの違いを理解し、コストと管理性のバランスを取った選定を行いましょう。
デスクトップ vs ノートPC
| 項目 | デスクトップ | ノートPC |
|---|---|---|
| コスト | 同等スペックならやや安い | やや高い |
| 拡張性 | メモリ・ストレージ増設が容易 | 制限あり |
| 持ち運び | 不可 | 可能(リモートワーク対応) |
| 盗難リスク | 低い | 高い(暗号化必須) |
近年はリモートワーク対応のためノートPCが主流です。オフィスではドッキングステーションと外部モニターを組み合わせることで、デスクトップ相当の作業環境を実現できます。
スペック要件の目安
- 一般事務(Office・メール・ブラウザ): Core i5 / Ryzen 5、メモリ16GB、SSD 256GB
- 開発・デザイン: Core i7 / Ryzen 7、メモリ32GB、SSD 512GB以上
- CAD・動画編集: Core i7以上、メモリ32〜64GB、GPU搭載、SSD 1TB
2024年以降はメモリ16GBが最低ラインです。8GBではブラウザのタブ10個程度でメモリ不足になることがあります。
法人向けモデルの特徴
法人向けPCは個人向けと比べて以下の利点があります。
- 長期供給: 同一モデルが6ヶ月〜1年間安定供給。追加調達時にスペックを揃えやすい
- セキュリティチップ(TPM 2.0): BitLocker暗号化に必須。Windows 11の要件
- 管理機能: Intel vProによるリモート管理、BIOS設定の一括管理
- 保守サポート: 3〜5年のオンサイト保証オプション
- プリインストールソフトが少ない: 個人向けの不要アプリがなく、クリーンな環境
代表的な法人向けシリーズ: Dell Latitude/OptiPlex、HP ProBook/EliteBook、Lenovo ThinkPad/ThinkCentreなど。
キッティング(初期設定)
PCを社員に渡す前の初期設定作業をキッティングと呼びます。
- OSセットアップ・Windows Update適用
- ドメイン参加(Active Directory環境の場合)
- 業務アプリケーションのインストール
- BitLocker暗号化の有効化
- グループポリシーの適用確認
- 資産管理シール貼付・台帳登録
台数が多い場合はマスターイメージ(クローニング)やMicrosoft Intune/AutoPilotによるゼロタッチプロビジョニングを検討しましょう。手作業のキッティングは1台30分〜1時間かかるため、10台を超えると自動化の費用対効果が出てきます。
✅ 完了済み