💻 IT基礎知識 第2章-2節

メモリ・ストレージの性能指標

メモリ・ストレージの性能指標

CPUが「頭脳」なら、メモリは「作業机」、ストレージは「引き出し」に例えられます。どちらも記憶装置ですが、速度・容量・揮発性が異なります。情シスが機器を選定・管理するには、これらの性能指標を正しく理解する必要があります。

メモリ(主記憶装置)

RAM(Random Access Memory)は、CPUが直接アクセスする高速な記憶装置です。電源を切るとデータが消える揮発性メモリです。

  • DDR4:多くの既存PCで使われている従来規格。転送速度は最大25.6GB/s(DDR4-3200)
  • DDR5:現在普及が進む主流規格。DDR4比で帯域幅が約2倍に向上
  • 容量の目安:一般事務8GB、マルチタスク16GB、開発・分析32GB以上
  • デュアルチャネル:同容量のメモリを2枚挿しで帯域幅が倍増。8GB×2 = 16GBが効率的

ストレージ(補助記憶装置)

電源を切ってもデータが残る不揮発性の記憶装置です。

種類速度耐久性用途
NVMe SSD非常に高速(3,500MB/s〜)高いOS・アプリの起動ドライブ
SATA SSD高速(500MB/s程度)高い一般業務PC
HDD低速(150MB/s程度)振動に弱い大容量データ保管・バックアップ

記憶階層

コンピュータの記憶装置は、速度とコストのトレードオフで階層構造を形成しています。

  1. レジスタ:CPU内部。最高速・最小容量(数十〜数百バイト)
  2. キャッシュメモリ:CPU近傍。高速(数MB〜数十MB)
  3. メインメモリ(RAM):中速・中容量(数GB〜数百GB)
  4. ストレージ(SSD/HDD):低速・大容量(数百GB〜数TB)

「PCが遅い」という相談を受けた場合、メモリ不足(スワップ発生)かストレージのボトルネック(HDD→SSD換装)かを見極めることが、情シスの基本的な診断スキルです。