💻 IT基礎知識 第7章-1節

Linuxカーネルとディストリビューション

Linuxカーネルとディストリビューション

Linuxはサーバー用OSとして世界中で広く使用されています。中小企業でもWebサーバー、ファイルサーバー、監視サーバーなどでLinuxを利用するケースは多く、ひとり情シスにとっても基本的な知識が必要です。

Linuxの歴史

Linuxは1991年にフィンランドの大学生リーナス・トーバルズがカーネルを公開したことに始まります。

  • 1991年:Linux 0.01公開。MINIX互換の小さなカーネル
  • 1990年代後半:サーバーOSとして企業での採用が拡大
  • 2000年代:Red Hat Enterprise Linux、Ubuntu等の商用ディストリビューションが成熟
  • 現在:クラウド環境(AWS、Azure、GCP)で最も使用されるOS。コンテナ(Docker/Kubernetes)の基盤

Linuxの特徴はオープンソースであること、つまりソースコードが公開されており、誰でも自由に利用・改変・配布できることです(GPLライセンス)。

カーネルとディストリビューションの関係

Linuxカーネル単体ではOSとして使えません。カーネルに各種ソフトウェアやツールを組み合わせてパッケージ化したものがディストリビューション(ディストロ)です。

  • カーネル:ハードウェア管理、プロセス管理、メモリ管理を担当する中核ソフトウェア
  • ディストリビューション:カーネル + パッケージマネージャ + ユーティリティ + デスクトップ環境(任意)の統合パッケージ

主要なディストリビューション

ディストロ系列特徴主な用途
UbuntuDebian系初心者に優しい。情報が豊富サーバー、開発環境
DebianDebian系安定性重視。サーバーに最適サーバー
RHELRed Hat系商用サポート。企業標準エンタープライズサーバー
CentOS StreamRed Hat系RHELの開発版的位置づけ検証環境
Rocky LinuxRed Hat系旧CentOSの後継的存在サーバー
AlmaLinuxRed Hat系RHEL互換。無料で商用利用可サーバー
SUSE Linux EnterpriseSUSE系欧州で人気。SAP環境に強いエンタープライズ

実務ポイント:中小企業でLinuxサーバーを導入する場合、Ubuntu Server LTS(長期サポート版)かRocky Linux / AlmaLinuxがおすすめです。前者は情報量が多く学習しやすい、後者はRHEL互換で企業向けソフトウェアとの相性が良いです。LTS版を選び、サポート期限内に計画的にアップグレードする運用を心がけましょう。