💻 IT基礎知識 第7章-2節

主要な系列とパッケージ管理

主要な系列とパッケージ管理

Linuxディストリビューションはいくつかの系列に分類され、それぞれ異なるパッケージ管理システムを使用します。パッケージ管理はソフトウェアのインストール・更新・削除を効率的に行う仕組みで、Linux運用の基本スキルです。

Debian系(apt)

Ubuntu、Debian等で使用されるパッケージ管理システムです。

  • パッケージ形式:.deb
  • 低レベルツール:dpkg(個別パッケージの操作)
  • 高レベルツール:apt(依存関係を自動解決)

よく使うaptコマンドを覚えましょう。

  • apt update:パッケージリストの更新
  • apt upgrade:インストール済みパッケージの一括更新
  • apt install パッケージ名:新規インストール
  • apt remove パッケージ名:アンインストール
  • apt search キーワード:パッケージの検索

Red Hat系(yum/dnf)

RHEL、Rocky Linux、AlmaLinux等で使用されます。

  • パッケージ形式:.rpm
  • 低レベルツール:rpm(個別パッケージの操作)
  • 高レベルツール:yum(RHEL 7以前)/ dnf(RHEL 8以降。yumの後継)

dnfコマンドの基本操作はaptとほぼ対応しています。

  • dnf check-update:更新可能なパッケージの確認
  • dnf upgrade:一括更新
  • dnf install パッケージ名:新規インストール
  • dnf remove パッケージ名:アンインストール

SUSE系(zypper)

SUSE Linux Enterpriseで使用されます。コマンド体系はdnf/aptと似ており、zypper installzypper updateのように使います。SAP環境で多く採用されていますが、日本の中小企業では遭遇頻度は低いでしょう。

ファイルシステム

ファイルシステム特徴用途
ext4Linux標準。安定性と互換性に優れる一般的なサーバー
XFS大容量ファイルに強い。RHEL系のデフォルトデータベース、ファイルサーバー
Btrfsスナップショット機能。SUSE系で採用先進的な機能が必要な場合

実務ポイント:Linux環境のセキュリティ対策として、パッケージの定期更新は必須です。自動更新を有効にするか、最低でも月1回は手動で更新を適用しましょう。Ubuntuではunattended-upgrades、RHEL系ではdnf-automaticで自動更新を設定できます。また、不要なパッケージはインストールしない「最小構成」の原則を守り、攻撃対象面を減らしましょう。