💻 IT基礎知識 第9章-1節

IPアドレスとサブネット

IPアドレスとサブネット

IPアドレスはネットワーク上の機器を識別するための論理アドレスです。ひとり情シスにとって、IPアドレスの設計と管理は最も基本的かつ重要なスキルの一つです。

IPv4アドレスの基本

IPv4アドレスは32ビットの数値で、ドット区切りの10進数(例:192.168.1.100)で表記します。アドレスは「ネットワーク部」と「ホスト部」に分かれます。

アドレスクラス(従来の分類)

クラス先頭ビット範囲デフォルトマスク用途
A01.0.0.0〜126.255.255.255/8大規模ネットワーク
B10128.0.0.0〜191.255.255.255/16中規模ネットワーク
C110192.0.0.0〜223.255.255.255/24小規模ネットワーク

現在はクラスレスのCIDR(Classless Inter-Domain Routing)表記が主流です。「192.168.1.0/24」のようにスラッシュ以降でネットワーク部のビット長を示します。

サブネットマスク

サブネットマスクはネットワーク部とホスト部の境界を示します。よく使うマスクを覚えておきましょう。

  • /24(255.255.255.0):ホスト254台。中小企業の1セグメントに最適
  • /25(255.255.255.128):ホスト126台。フロアごとの分割に
  • /16(255.255.0.0):ホスト65,534台。大規模環境向け

プライベートIPアドレス

社内ネットワークでは以下のプライベートIPアドレス範囲を使用します。インターネット上では使用できません。

  • 10.0.0.0/8(10.0.0.0〜10.255.255.255):大規模向け
  • 172.16.0.0/12(172.16.0.0〜172.31.255.255):中規模向け
  • 192.168.0.0/16(192.168.0.0〜192.168.255.255):小規模向けで最も一般的

実務でのIP設計のポイント:中小企業では192.168.x.0/24を基本とし、VLANごとに第3オクテットを変えるのが管理しやすい方法です。例えば業務用を192.168.10.0/24、サーバー用を192.168.20.0/24、ゲスト用を192.168.30.0/24のように設計します。IPアドレスの割り当て表をExcelやスプレッドシートで管理し、常に最新状態を保つことが重要です。