プロジェクトの進め方
プロジェクトの進め方 ― 小さな会社でもできるIT導入管理
新しいシステムの導入、サーバーの移行、オフィスの移転に伴うネットワーク構築――ひとり情シスにも「プロジェクト」はやってきます。大企業のような専任PMはいなくても、基本的な進め方を知っていれば、混乱を防いで確実に完遂できます。
ITプロジェクトの基本フロー
どんな規模のプロジェクトでも、以下の流れで進めます。
- 企画 ― なぜやるのか(目的)、何を実現するのか(ゴール)を明確にする
- 要件定義 ― 必要な機能や条件を洗い出し、優先順位をつける
- 設計 ― 具体的な構成やアーキテクチャを決める
- 構築 ― 実際にシステムを構築する(ベンダーに依頼する場合も含む)
- テスト ― 想定通りに動作するか検証する
- 移行 ― 旧環境から新環境へデータやユーザーを移行する
- 運用開始 ― 本番稼働を開始し、安定運用を確認する
小規模なプロジェクトでは、すべてのフェーズを厳密に踏む必要はありません。ただし、「企画」と「テスト」は絶対に省略しないでください。目的が曖昧なまま進めると迷走し、テストを省略すると本番で障害が発生します。
WBS(作業分解構成図)の作り方
WBSとは、プロジェクトの作業を細かく分解した一覧です。難しく考える必要はありません。Excelで十分です。
| No. | 作業 | 担当 | 開始日 | 完了日 | ステータス |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 現状調査・要件ヒアリング | 自分 | 4/1 | 4/7 | 完了 |
| 2 | ベンダー候補選定 | 自分 | 4/8 | 4/14 | 完了 |
| 3 | RFP作成・送付 | 自分 | 4/15 | 4/21 | 進行中 |
| 4 | 提案受領・評価 | 自分+上長 | 5/1 | 5/14 | 未着手 |
| 5 | ベンダー決定・発注 | 上長承認 | 5/15 | 5/21 | 未着手 |
ポイントは、作業を「1週間以内で完了する粒度」に分解することです。「システム構築」のような大きな塊では進捗が見えません。
ガントチャートの活用
WBSをタイムライン上に配置したものがガントチャートです。Excelの棒グラフ機能や、無料ツール(Brabio!、Jooto等)で簡単に作れます。ガントチャートがあると以下のメリットがあります。
- 全体のスケジュール感が一目で分かる
- 作業の前後関係(依存関係)が見える
- 遅延が発生した場合の影響範囲が分かる
- 経営層や関係部署への進捗報告に使える
ひとり情シスの場合、ガントチャートに凝りすぎる必要はありません。大事なのは「いつまでに何をやるか」が自分と関係者で共有されていることです。
✅ 完了済み