PERMAで振り返る自分の幸福
PERMAモデルを振り返ろう
このコースの最初のレッスンで、セリグマン博士のPERMAモデルを学びました。ここで改めて、これまでの学びを振り返りながら、あなた自身の幸福をPERMAの視点で見つめ直してみましょう。
PERMAモデルとは、持続的な幸福(ウェルビーイング)を構成する5つの要素です。
| 要素 | 意味 | このコースで学んだこと |
|---|---|---|
| P | ポジティブ感情 | 感謝の習慣、3つの良いこと |
| E | エンゲージメント(没頭) | フロー体験、強みの活用 |
| R | 人間関係 | ACR、5対1の法則 |
| M | 意味・意義 | 生きがい、日常の意味づけ |
| A | 達成感 | 小さな目標達成、グリット |
あなたのPERMAバランスをチェックしよう
次の各質問に、1(まったく当てはまらない)から5(非常に当てはまる)で答えてみましょう。
P ― ポジティブ感情
- 日々の生活の中で、喜びや楽しさを感じる瞬間がある
- 朝起きたとき、今日一日に期待を持てる
- 感謝の気持ちを持って過ごせている
E ― エンゲージメント
- 時間を忘れるほど没頭できる活動がある
- 自分の強みや得意なことを活かす場面がある
- 趣味や活動に夢中になる時間がある
R ― 人間関係
- 大切な人と温かい関係を持てている
- 困ったときに相談できる人がいる
- 誰かの喜びを一緒に分かち合える
M ― 意味・意義
- 自分の生活には意味があると感じる
- 誰かの役に立っている実感がある
- 自分なりの「生きがい」がある
A ― 達成感
- 目標に向かって進んでいる実感がある
- 小さなことでも「できた」という喜びを感じる
- 自分の成長を実感できる
バランスを読み解く
5つの要素それぞれのスコアを見てみましょう。高い要素はあなたの幸福の強み、低い要素は伸びしろです。
スコアが低い要素がある場合
落ち込む必要はまったくありません。むしろ、「ここを少し高めるだけで、全体の幸福度がぐんと上がる」というポイントがわかったのです。
- Pが低い → 感謝日記や「3つの良いこと」を始めてみましょう
- Eが低い → 好きだったことや興味のあることに少し時間を使ってみましょう
- Rが低い → 一人でいい、信頼できる人とのつながりを意識しましょう
- Mが低い → 小さな貢献活動や、日常の意味に目を向けてみましょう
- Aが低い → ごく小さな目標を設定し、達成する喜びを味わいましょう
PERMAの相互作用
PERMAの5つの要素は独立しているのではなく、互いに影響し合っています。
例えば、趣味の園芸(E:没頭)を通じて近所の人と仲良くなり(R:人間関係)、その方に野菜をお裾分けして喜ばれ(M:意味)、立派な野菜が育って達成感を感じ(A:達成)、毎日の水やりが楽しみになる(P:ポジティブ感情)。
一つの活動の中に、5つすべての要素が含まれることも珍しくありません。
年齢とPERMA
興味深い研究結果があります。年齢を重ねるにつれて、PERMAの中で特に重要になる要素が変化するのです。
- 若い世代:E(没頭)やA(達成)を重視しやすい
- 中年世代:R(人間関係)やM(意味)の重要性が増す
- シニア世代:M(意味)やP(ポジティブ感情)がより大切になる
これは「社会情動的選択性理論」と呼ばれ、ローラ・カーステンセン博士が提唱しました。人生の残り時間を意識するほど、量より質を、広い交友より深い絆を、達成より意味を重視するようになるのです。
あなただけの「幸福のレシピ」
PERMAモデルは万人共通の枠組みですが、その最適なバランスは人それぞれです。すべてを均等にする必要はありません。
ある人は人間関係こそ最大の幸福かもしれませんし、別の人は趣味への没頭が最大の喜びかもしれません。大切なのは、自分にとっての最適なバランスを知り、意識的に育てていくことです。
これからも、PERMAを「幸福の健康診断」として時々振り返ってみてください。